14.あなたの味方は誰か?

14-② 顧問税理士は役に立つのか?

借金が返せなくなった時に、真っ先に相談するのは、この顧問税理士ではないでしょうか。
何と言っても、あなたのお金の流れをずっと見ているわけですから、あなたが借金の返済が出来なくなったという事については、税理士はそれなりの責任があると思うのです。まさか、無関係ですとは言わないでしょう。灯台下暗しというか、まず税理士の先生に相談するのが自然の流れであり、筋と言うものかもしれません。

それでなければ何の為にいるのか。あなたの会社のお金の計算だけをしている事になり、もしそうだったら税理士でなくてもある程度はパソコンのソフトでもできてしまいますからね。
でも違うでしょ。しかるべき資格を持った、優秀な税理士の先生がいるという事は、あなたの会社のお金の流れに対して、ここまで借金をしたらまずいとか、債務の事で困らないようにするにはどうすればよいのかという、そういった指示が出来るはずです。だからこそお金が取れるのであって、それが無ければ、税理士を雇っている意味はないと思うのです。

それで実際に、債務超過になり払えなくなった時に、役に立つかと言った時に、残念ながら役にに立たないでしょう。なぜなら、やる気がないからです。税理士と言うのは感覚的には、それなりの利益が出ている、顧問料を払える人がお客さんであり、顧問料が払えなくなったらもうお客さんではないのですよ。

つまりもう関わりたくないという事。債務超過となり、税金を滞納するような会社は、早く切りたいと言うのが本音でしょう。だからそんなところから相談されたところで、困るのですよ。
私も、債務超過となり、税金も払えなくなった時に相談しましたが、何の力にもなってくれませんでした。それどころか、いやこれは払わないと延滞税がかかり、後であなたが大変になるから、他からお金を借りても納めて下さいと、言われてそれで終わりですよ。

裏切られた気持ちですよ、もっと他に言いようがないのかなと、残念でした。

つまり税理士と言うのは、顧問先であるあなただけを見ているのではなくて、税務署を見ているのですよ。あなたよりも税務署を気にしているのですよ。

税金を払えないという事は、先生にとってあまりよろしくない事なんでしょう。税務署からにらまれたら、税理士はやって行けないでしょ。だから税理士はあなたよりも税務署を気を使っているのですよ。

そしてもうひとつ、銀行を見ていますよね。銀行からも悪く思われたら、これもやっていられませんよ。銀行からの融資を受ける為に、決算書を渡しますがそこに税理士の名前が入っていますよね。その名前を見て、話がうまくいかなかったら、どうですか。お客さんは困りますよね。そんな税理士頼まなくなりますよね。
ですから、銀行に返済しないとか、銀行を敵に回すような行為は、絶対に勧めないのです。やるとしたら、銀行に伺いを立てて行うという事になってしまうのです。

このように、税理士と言うものは、あなただけでなく、税務署、そして銀行の方も見ているものだと考えて下さい。あなたが払えなくなって、食えなくなった時には、まず真っ先に助言をしてくれるべきなのにしてくれないのです。今お話ししたように、税理士の立場を考えるとそれもやむおえないのです。極論を言えば、債務者が彼らをあてにしてはいけないという事なんです。

まあ数ある中のうちには、いい先生もいるかもしれない。ただ私自身も、私に相談に来た人の中でも、出会ったことが無いのです。
ただこれは、あなたがどうなのかと言うことです。一度聞いて見てください。

そうすれば、どうなのか一発でわかります。わかりすぎるぐらいわかりますから。たぶんつれない返事をもらうことになると思いますよ。
そうじゃないのであれば、それは素晴らしい先生ということになり、ラッキーなことです。

それともう一つ、債務処理をしてくれる場合もあります。ただ、その手法は銀行に伺いを立てて行うものです。会社の再生案を銀行に提出して、銀行のOKがでて初めて成立するものです。銀行主導で行うと考えて下さい。

そうなると、「私の債務を葬る」と言うメソットは債務者主導ですから、全く正反対のやり方と言えるでしょう。銀行主導であれば、銀行にとって都合の悪いことはOKしないでしょうから、あなたにとって良いかどうかは想像が付くと思います。

ただこれは、一概にだめと言う事ではありません。税理士が入って銀行の了解を得られるという事は、債務者にとっては心強いし、銀行の後押しがあれば、再生の道筋が出来ますから、可能性はありますただ、これはある条件があり、それなりの費用も掛かりますから,そこそこの規模の会社でないと、税理士は動いてくれません。いずれにしても社長次第という事になります。

ただこれも、弁護士の所で話しましたが、最終的にはあなた次第という事にもなります。あなたが経理に対してものすごく熱心で、先生からも一目置かれるような存在であれば、先生もほっておかないかもしれません。

ただ、あなたにとってはせっかくいる顧問税理士、これまでお金を払っていたのですから、せめてその元ぐらいは取って頂きたいと思います。

 

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