今、あなたは債務に追われ、どうにもならなくなってしまった。この現状、こうなってしまった原因はなんでしょうか。
責任とは別です。その責任は全て社長にあります。しかしそれだけで片づけてはいけません。
間違いなく原因があります。なんか知らないうちにこうなってしまったとは、あなた自身でも思わないでしょう。
私自身もそれを自問自答した時に、なんかすぐに応えられかったのですよ。別に思い浮かばないわけではないのですが、いろいろあるんですよ。たくさんありすぎて、直ぐにはまとまらないと言うのが正直な所でしょうか。
一つや二つではないのですよ。さまざまは負の要素、まずいことが重なって、それ自体が破たんした時にこうなってしまった。それをここで今一度洗い出して明らかにしてもらいたいのです。
これは、債権者と交渉するのに、必要ないのではと、思う方いらっしゃるかもしれない。確かにそうなんだけど。これからあなたの会社が再生できるかどうかという、とても大事な所なんです。
再起する為には、これまでの失敗を全て明らかにして、自分で認識して、同じ過ちを繰り返さないところから始まります。
それを意識していないと、やってしまうのですよ、同じことを。そうしたら再生は難しいのです。
同じような失敗をしない為には、どうしたらよいのか、それをとことん考え、実行に移していかければ、未来はありません。
であれば、この原因を出さないとだめでしょ。
そういう意味で、このタイミングでやってほしいのです。それで4番目に入れているのです。
私自身の例で話しますと、当時30名ぐらいの印刷屋を営んでいて、軽印刷と言われるもので、お客様も比較的小さい所ばかりでした。そこで大きな会社、上場企業の仕事をしたいと思い、銀行に融資を申し込んだところ、数社から、是非借りてくれというような形で、結構簡単に借りられてしまったんですね。
この簡単に借りられたというのが第一の問題で、お金のありがたみがなくなり、気持ちがでかくなってしまったということです。
次に大企業の入札に参加して、仕事は見事取れたのですが、実際に先方から提示された発注量が、実際には半分も来なかったという点。半分しか来なければ、それは当然やばいですよね。
しかも、決まったにも関わらず、なかなか始まらなかった。1年以上準備だけで、始まりませんでした。
そういった、上場企業のいうことを鵜呑みにして、大きい会社はこう言うものだということを知らずに、それを見抜けなかったという点。これが2つ目です。
その後ですね。実際にいろいろな準備をして、それだけの仕事が来るのだからということで、過剰な設備投資をしてしまったという点。
当然、今の設備では、間に合わないからということで、機械を入れて備えなければいけない。人も増やして、万全の体勢で望み、絶対にお客様に迷惑をかけてはいけないと思い準備しました。まあ言って見れば、見込違いの過剰投資ですよね。それが3つ目ですね。
そして4つ目は、それをやって行って、待てど暮らせど、本来提示された量の仕事が来ない。もうだめだなと思った時にもっと早い段階でそれに気が付いて、手を打てばよかった。人をリストラするなり、機械を売却するなり、やりようはあったはずでした。いらないもの、必要ではないものをもっと早くに見極めて、それを削除すればよかったと言う点です。
それが遅れたが為に傷口が大きくなり、収拾がつかなくなったと言うことです。
後は、ちょっと高い車を買って、余分なお金を払っていたとか、その前から人が多すぎたとか、顧問税理士が全くあてにならなかった。これだけ、いろいろな原因があるのですよ。
他にも、システムを作ってくれた会社がだめで、結果的に不良品でうまく作動できず、そのまま放置されてしまった。リースだけが残って、他社で作り直したとか。
そんな要因があって、私は会社がおかしくなってしまったわけですね。
あなたにも同様な原因というのが必ずあります。それがわかることで、同じ失敗をしなくなるのですよ。
こういうことをやったからおかしくなった。今度はそれをしなければいいのです。その為にも、このタイミングでその原因を洗い出してもらいたいのです。
洗っていれば、自分がしてきたこと、そのまずさというのがわかって、ちょっと恥ずかしくなると思うのですけどね。
でも今気づいてよかったと思ってくださいよ。今気づけば、今後同じ過ちをしないで済みます。
それを踏まえて、原因をあぶりだしてみて下さい。
受付時間 | 9時〜17時 |
---|
休業日 | 土、日、祭日 |
---|
お気軽にお問合せください。
時間を有効使って頂く為に、『無料相談フォーム』にご記入の上、ご連絡下さい。