この「バリア」という言葉、あなたは聞いたことがありますか。
何となく知っていると思うのですが、今から約44年程前の1972年にマジンガーZという巨大ロボットアニメをテレビで放映されました。私が子供の頃だったので、同世代の方は、オンタイムでご覧になっていたと思います。そこに出てくる、「光子力研究所」という、基地があるのですが、敵の機械獣が攻撃を仕掛けてくるのですよ。
でも基地は、無防備ですから、攻撃を受けたら破壊されてしまいます。それで、敵が来ると、バリアをはって、敵からの攻撃を防いでいたのです。敵の玉や光線をブロックしてしまう、強力な衝立みたいなものです。これをバリアと呼んでいます。
そこで「自分のバリア」は何かと言う事をお話ししましょう。
債権者との戦いにおいて、あなたから債権者に積極的に何かを仕掛けて行くということは、まずありません。債権者に対して、攻撃をすることはないでしょう。
一方的に相手が仕掛けてくると言う事です。それに対して逃げてしまうか、応戦するのか、白旗を上げるか、どれかなんですよ。戦いの中で、相手から徹底的に攻撃をされた時に、何の手立てもなければ逃げるしかないですよね。
ただこのHPで目指すのは、逃げずに戦っていくということです。しかし戦っている時に、相手の攻撃をまともに受けていたら、ひとたまりもありません。ですから相手の攻撃に対して、バリアをはって、自分がダメージを受けない。困らないようにしなくてはいけないのです。
バリアと言っても、あなたが鎧を着ければいいと言うものではありません。あなたは会社をやっているわけですよ。或いはお店をやっているわけですよ。一番ダメージを受けるのは、あなたの会社のお金、銀行口座を差押されてしまうことです。
もう一つは、あなたの取引先、お客様に対して債権者が行って、売掛金を抑えられてしまう事です。これをやられたら信用がなくなるし、大事なお金も取られてしまう。
これはやってくるんですよ。ですから防ぐことはできないので、やられても大丈夫なようにする、その為にバリアを作るのです。
つまり自分のバリアとは、「あなたの新しい会社を作る事」なんです。よく、会社を分社化すると言い方もありますが、分社化ではなく、新しい組織を作ってもらいたいのです。
この会社を作ることで、どうなるかというと、今の会社にある、借金などの債務、それはその会社の口座の差押はできるけれど、新しく作った会社の口座は押さえる事が出来ないのです。
差押をしてくるのは、債務を抱えている会社であって、新しく作った会社というのは、あなたと関連性が大いにあるにも関わらず、全く別法人なので、今のところ安全なのです。
実は私自身がこのやり方を使って、新会社を作り、生き延びることが出来たのです。
一つだけ、テクニックがあって、新会社を設立する時に登記簿に、旧会社の債務は引き継がない、という一文を入れておく必要があります。
その事を理解したうえで、バリアを作ります。それを作っておけば、相手から、差押をされようと、あなたは困らないじゃないですか。
このように、相手が何をして来ようと、あなたの財産、信用を堅持することが出来るので、安心して、債権者と相対することが出来、会社の再建に尽力することができるのです。
しかし、こんな事をして、債権者が何か言ってこないのかとか、ばれないのか、と思われるかもしれませんが、ほとんどの債権者は知らないでしょう。私の場合も知っていたのはわずか1社だけでした。
ただ、わかった場合に、これ同じ会社だろう、ということで裁判をしてくるケースも0ではありませんが、小さい会社であれば、ほぼないと言っていいでしょう。
しかし心配であれば、裁判をしてこないようなやり方も存在します。
このバリアとしての、新会社を作ると言うのは、ものすごく大事です。
ですからこの章では、自ら行動してもらいたい事の全容を把握してもらいたので、新会社の詳細は、別の章「18.会社を守る」をご覧ください。
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