この債務と向き合う心得の中で、一番伝えかかったのは、「その１、債務の為に犠牲を払うな」ということです。

その為にはどうすればよいのかと言う、具体的な話になります。

この「逃げ道を作っておけ」と言う所の、逃げ道と言うのは、あまりよろしくないような、感じですけれど、別にこれは、夜逃げとか、ということを言っているわけではありません。

自分の中の逃げ道です。
つまり、犠牲を払わない為には、自分をどこかで逃がすしかないのですよ。

あなたは、いろいろとやっているかもしれないし、これからやろうとしているかもしれない。
しかし、その中で必ずしも、思ったようにいくとは限らないわけですよ。

自分でやろうと思っていても、あなたの体が悲鳴を上げてしまったり、あなたの家族がもう白旗を上げているかもしれない。
そういう時は、もう戦いはそこでやめなければいけないのです。

どこを落としどころにするかという、そういう意味での逃げ道です。

これがあると迷わないのですよ。あなたががんばって、出来るだけこういう風にやって行こうと。
ただ万が一の時に、緊急避難非難するでしょう。それと同じことです。
その為に、逃げ道をどうするかと言う事。

まあ、それって言うのは、一つは「破産」ではないでしょうか。

相手からの攻撃をそこでシャットアウト出来るという点では、ちょっと悔しいけど破産を、あなたの逃げ道にしておいてもらいたいのです。

ただ、破産をすることで、全部いっぺんに失うわけではなくて、破産の仕方もいろいろとあります。

いくつかあります。ですから、破産イコール全てが終わりと言うわけではありませんから。安心して下さい。
良い破産をすれば大丈夫です。
ただ、そうならないようにしてもらいたいと言う、そんな思いです。

つまりあなた自身、人間であるあなたの精神的な面のブレーカーが落ちる前に手をうってもらいたい。
それをやることで、あなたが思う存分戦うことが出来るのですよ。

そういう事を家族の人にも話しておけば、自分は守られているんだな、考えてくれているんだなと思ってくれるのです。それはうれしいことです。

そうすればあなたを信頼してくれるし、そのあかつきには、家族がもっと、一致団結して楽しい生活を送れると思うのですよ。

ですからここでは必ず、逃げ道、万が一の時にはこうすると言う、緊急避難的なものを、それを明確にしておいてもらいたい。
それを家族や社内で共有しておいてもらいたい。

そうすれば、あなたは思い切り戦うことが出来、再起をかける事が出来ますから。

是非お願いします。