13.良い破産、悪い破産

13-① 良い破産

良い破産と言うのはどんなものなのでしょうか。悪い破産というのは、何となくイメージが付くと思いますが、破産自体が強烈にネガティブな事ですから、良いと言っても具体的にわからないと思うのですよね。

一言で言うと、破産をしても、あなたが全く困らない。そしてこれが最善の策だったと心の底から思えるのであれば、良い破産なのです。その為には、どんな事をしたかという事になります。

まずその時期です。いつやるかという事は大きく影響します。破産においては、「いつやるか」 「今でしょ」 ではないのです。何の準備もしないうちに、今すぐやったのと、ある程度時間をかけてやったのとでは雲泥の差です。このような事を踏まえた上で、読んで行って下さい。

どんな事をするかという事ですが、これはこのHPでもちょこちょこ話しています。

まず破産の為の準備をあなたがしっかりする事が大前提になります。

① 弁護士主導ではなく、あなた主導で、破産に対する知識と言うものを、少なからずあなたがちゃんと持っているという事ですよ。そうでなく弁護士に任せてしまったら、あなたはいいようにされてしまいます。
相談行く前の準備で全てが決まると言ってもいいです。

その準備が出来ていなかったら、弁護士の思う壺であなたは損をします。その準備と言う点では、あなた自身の債務と言う事を、弁護士に丸投げするのではなく、自分でちゃんと把握しておいてもらいたいのですよ。これは今後の為にもです。

どの債権者に今いくら残っているのか、これぐらいは知っておいてほしいのです。
これすら正確にわかっておらず、かなり少ない金額にも関わらず破産を考えている人は、かなり多いのです。

・次に、あなた自身が、誰かの保証人になっていないという事です。これはすごく重要です。あなたが他人の保証人になっていて、その相手が払えなくなったりしたら、請求はあなたの所に来ます。自分のだけでも大変なのに、そんなの払えませんよね。破産前であれば、それも一緒に破産してしまえばなくなります。

しかし、あなたが破産した後にきたらどうですか。一度破産するとしばらくはできないのです。それを考えるだけでぞっとするでしょう。それは他人だけではなく、親戚などの身内もですよ。もしそうだったとしたら、その破産は踏みとどまってほしいのです。それを調べて、わかっているという事。
あなたが誰かの保証人にもなっていなければいいです。

・そしてもう一つ、破産した後の事の青写真がちゃんとできている事です。あなたは破産して終わりではないのです。その後も生活があるし、仕事もしていかなければなりません。その見通しが無ければ、露頭に迷う事になります。少なくともそれが出来ているという事は、しっかり準備している事になりますから、破産しても困ることはなく、新たな道を切り開いて行く事が出来ると思います。

・次にこの破産は、債務者であるあなたの意志で行うという事です。弁護士に勧められるからではなく、あなたの口からお願いしますと言えることなんです。それが言えるという事はどういう事か。つまり、ご自身で全てを検証して、いろいろな事を照らし合わせた上で、今破産するのが一番の得策だとわかっているから言える事なんです。

ここでとっておきの事は話します。破産は残念ながら弁護士に依頼せざる負えません。
・その際に裁判所に申請を提出する間でなるべく時間をかける事なんです。

弁護士が債務者から破産の依頼を受けると、受任となります。この受任通知を債権者に送ります。
そこで受任した後で、裁判所に提出する書類を作る為に、債権者から資料を取り付けるのですが、それになかなか応じない所もあるんですよ。それは債務者にとっては好都合なんです。長引けばそれだけいいのです。

そのようなどんな理由でもいいので、裁判所に提出するまで、時間稼ぎをしてもらいたいのです。できれば2年ぐらい。そうすればもしあなたが、もしそこに住宅ローンを返している場合、その間これを返済しなくて済むのです。つまりただで住めるのですよ。その分、蓄える事が出来るじゃないですか。それを引越し費用に充てられます。

ですから、なるべく時間稼ぎをして下さいと先生にお願いしてみてはいかがでしょうか。1年後に出て行くのと、2年後とではまるで違いますよね。2年いられれば、その間の返済はないのですから。それにその後の生活の準備もできるでしょ。

そうやってあなた主導の破産でやれればあたなは救われます。

・最後にもう一つ、破産をした後、あなたにとって何の支障も起きない状況にしておく事。

つまり他に新会社を作り、そこで事業を続けて、従業員もあなたに本当に必要な人間だけを入れて、仕入れ業者の再度選定し直して、神聖なる新しい会社を作った後、順調に推移してから破産ならいいんです。
旧会社は死に体ですから、何をされても問題ありません。もし事業をやっているのならあなたが別の会社を作り、新しい会社で軌道に乗って行った状態、その状態で破産をするというのが、最良ですね。

完璧にあなたの勝ですよ。

今、ここで掲げた事をクリアーしている破産であれば、良い破産と言えると思います。こういう破産であれば、私はいう事はありません。

あなたが困らない。将来のあなたの幸せが確保されている破産。もしされるのであれば、是非これを目指してもらいたい思います。

【良い破産の定義】

・破産の為の準備をあなたがしっかりしている。

・弁護士主導ではなく、あなた主導でやって行くという事。

あなたの意志で、破産を決定している事。

​・破産に対する知識と言うものを、少なからず持っているという事。

・あなたが他人の保証人になっていない状態でやる事。

・破産した後の青写真がちゃんとできている事。

・破産した後、あなたにとってなんの支障も起きない事。

裁判所に申請するまでの時間が長い事。

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