あなたには複数の選択技があるという話をしました。ただその前に、選択する上で、一言言っておきたい事があるんです。ここで選択する上でも、この事だけは常に意識し、念頭に置いて動いてもらいたいのです。
私もかなり重症な債務者でしたので、あなた方の気持ちはわかりすぎるぐらいわかります。
ですから、債務者にとって、どうすることが一番良いのかと言う、私自身の経験や、私のお客様に対してやったことの中で、これが一番いいだろうなと言う事を、ここでは話したいと思います。
その中で、まず最初に話しておきたい事は、とにかく債務者は、事故が起きてしまった後は、お金を借りることは困難です。
ですから、今後は、お金をなるべく出さないと言う事。1円でも多く、手元に残しておいてもらいたいという事です。
それが全てです。債務が解決しても、一文無しになったのでは意味がありません。ですから1円でも多くお金を手元に残しておくと言うことを前提に、考えて頂きたいのです。まずそれを頭に叩き込んでおいてください。すべてはそれからです。
いよいよ本題に入ります。ここで言う勧めと言うのは、私自身にとって都合の良い事、或いは弁護士にとって都合の良い事では断じてないのです。
あくまで債務者のあたなにとってどうかという事なんですけど、みなさん勧めるという事は、自分たちにとって都合の良い事、そのやり方を勧めるんですよ。
例えば、私は債務のコンサルタントと言う位置づけですけど、そうすると、毎月の顧問料を取って、それを少しでも長引かせれば儲かりますよね。
弁護士であれば、なるべく早めに破産をする事が一番手っ取り早く、手数料をもらうことが出来る。ですから、みんなそれを勧めるのですよ。
それがお客さんである、債務者であるあなたにとって一番良い事なのかどうかは、それはわかりません。
ですからこれは我々の利益とか、儲かるとかという事をどがえしして、あなたにとって何が一番良いのかという事を考えないといけないのです。それが皆さんなかなかできません。
人間、色と欲ですから、自分の利益を追求してしまうのは仕方がないのです。
その上で私は、あなたにとって一番いいと思われることは、直ぐに解決しようと思わないという事なんです。すぐに解決したい気持ちはわかりますが、そうするといきなりお金が動きます。
まずあなたにやってもらいたいのは、だらだらと長引かせることです。言って見れば時間稼ぎをすると言うことです。このHPを熟読して頂ければ、ご自身である程度のところまではできるはずです。自分で出来るところまでやって頂きたいのです。私に頼む必要などありません。
すぐには白黒つけない、その間にどうなるかと言うと、あなたがいろいろな手が打てるのですよ。
その中であなたが主導権を握り、あなたがこの債務の問題をコントロールして行く事が出来るのです。債権者に言われるがままに、やっていたら当然何もできませんよね。弁護士がすぐに破産しろと言われたら、それもそれ以外できませんよね。
そういう事なんです。ですからここでのお勧めと言うのは、返す、返さない、なくす、と言うのも含めて、とにかく時間稼ぎをする、直ぐに白黒をつけないと言うことです。
経営者であれば、やることがたくさんあります。債権者に対して対応を迫られるし、あなたの会社の立て直しもしなくてはいけない。同時に現状の仕事をしなくてはいけない。あなたの健康、体力の維持、家族への気配り、そういったことが山ほどあるのですよ。ですからいっぺんにはできないじゃないですか。
だから時間がかかるので、ある程度の優先順位を決めてもらい、債権者に対してちょっと距離を置くスタンスです。その間に、自分の会社の立て直しをしていくと言う事なんです。
会社が立ち直ってからやる事と、会社がどん底の状態では、やはり気持ちも違うし、余裕も違いますよね。
ですからあなたがある程度の所まで、安全な所まで行くと言う事。シェルパストーンのモットーは、冬山登山で遭難したあなたをホワイトアウトの何も見えなくなっているところから、生命の危険の無い安全な所に移動させることです。
債務で遭難したあなたを救助するという事。それにはまず安全な所まで避難する事なんです。ですからその為には、いきなり動いたりせずに、そこにじっといなくてはいけない場合もあるし、雪崩の恐れがある場合には速やかに移動した方がいいこともあります。そういった事をきっちりと見極めてから行動すべきであり、なりふりかまわず下山すればよいと言うものではないのです。
そういう面で、方向性を見極める為に時間を稼いで言って、直ぐには解決しないと言う事なのです。
その為には、債権者に対して返済の意思を示して、その間にあなたのバリアを作り、あなたの気持ちを立て直し、元気になって、債務を解決して行ってもらいたいのです。
これが私のお勧めです。これがあなたにとって一番有益な方法だと思います。
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