債務をなくす、その手段として、誰もが知っているのが「破産」です。これもあなたの選択技の一つですから破産について話したいと思います。
この破産は、弁護士が真っ先に勧めてくるものです。しかし、債務者としては何とかこれを回避したい、それが本音ではないでしょうか。破産と言うのは、どこか簡単で手っ取り早く、短時間で出来るということでは、ものすごい効力を持っていると思います。ただその分、劇薬ではないかなと思うのです。
ですからあなたが準備をすることなく、安易にしてしまうと、それは後が大変になるのです。
債務の返済が滞って、弁護士に相談に行かれる方は多いと思います。その時に、明確に破産の意思を持って行かれる方はまずいません。
弁護士に相談した際に、破産を勧められて、それ以外にやり方はないと言うことで、破産を選択するケースがほとんどだとと思います。
これで借金がなくなると思い、後先の事を考えずに破産に突き進んでしまう。それによって今後起こり得る事をあなたが知らないままでいるのはとても危険な事です。
ですからあなた自身がそれをしっかりと把握しておいてもらいのです。
その為にも、全て弁護士まかせにするのではなく、あなたがやるべきことはやってほしいのです。
せめて相談に行かれる前には、このHPで最初の方で申し上げたように、あなたの債務を全部洗いだしておいてください。忘れているものがないかどうかです。結構小さいものを忘れてしまっていることがあるんですよ。滞納していた家賃を忘れてしまった方が実際にありました。
せっかく破産したのに、それが残っていたらばかばかしいですよね。
だからこれ自分の中で整理して書いていく。そうすることでそのようなミスは未然に防ぐことが出来るのです。
借金や債務の件数はどれほどあり、総額はいくらか。いくら返しているのか、それをご自身できっちり把握しておいて下さい。
次にあなた自身が第3者、つまり他人の保証人になっているかどうか、これすごく大事なんですよ。もしその状態であなたが破産したとしますよね、そしたら7年間は次の破産が出来ないのですよ。もしその人が返せなくなったり、破産でもしたら、その債務は連帯保証人であるあなたに来るんですよ。
あなたが破産した、1年後にその相手が破産しようとそんなの関係ありません。あなたに債務が来ます。でも当然そんなの返せませんよね。そこで破産したくても、出来ないのですよ、後6年間は。ですからそこのところを考えて、あなたが他の人の保証人になっているかどうかです。もしそうであれば、ちょっと踏みとどまったほうがいいかもしれません。私がその立場だったら、絶対にしませんね。やるんだったらいっぺんにやったほうがいいからです。
ですから今のあたなの会社の状態。どれくらいの債務があるのかという事。それから第3者の保証人になっているかどうか。それとあなたの保証人に誰かなっているかどうか。それも大事ですよね。
もしあなたが破産したら、その債務は全部保証人の方に行きますから。ですからそういうことをまず考えてもらいたいのですよ。
後もう一つ。破産するとどうなるのか、あなた知っていますか。破産によってあなたはどうなるかという事をしっかり把握しておいてもらいたいのです。
このHPでかなりの時間を割いて書いてあります。ですから大体の事はあなたもわかっていると思いますが、この破産、あなたの財産を一部の生活費を除いて全て債権者に分配されてしまう事になります。
会社の資産、売掛金まで、全ての財産です。もちろんあなたの自宅も取られてしまいます。ある意味、全てを失うという事が、適当な言葉じゃないでしょうか。
(ただ破産しても、何も取らないで済むやり方もなくはないのです。これは別の章でお話しします。)
ですから、債務事態はそこでなくなるけれども、それ以外のあなたの持っている物、家とかすべてのものが取られてしまうのが破産なんです。その覚悟を持つという事です。
それですっきりしてせいせいするのであればいいです。じゃどこに住むのかとか。次にどういう仕事をするのか。そういった青写真を持っておいてからでないと、何もなくなった状態で世の中に放り出されてしまう。
これサラリーマンであれば、まだいいんです。それで会社を首になるわけでもないし、自宅は無くなるけど賃貸で探せばいい。仕事はとりあえず継続できるでしょう。ただあなたのような個人事業主、会社の経営者と言うのは、そういうわけにはいきません。あなた個人は会社の連帯保証人になっていますから、一身胴体です。ですからその状態で破産をするという事は、どういう事か、それを理解しておいてもらいたいのです。
破産は弁護士に頼んで、あなたの債務を払わないでもいいですよと言う、免責と言うのですが、その許可をもらうために裁判所に申請して、承諾してもらうという事です。
これは弁護士に頼まないとできないことです。あなた自身でも、我々のようなコンサルタントでもできません。
ですから破産があなたにとっていいと言うことであれば、初めて弁護士が活かされるわけで、あなた主導であればいいと思うのです。
債務を無くす為に破産する。これはあなたにとって最後の砦という事になるのでしょうか。どうにもならなくなった場合にはこれはしょうがない。
ただ他に出来る事を考えて見て、やってみて、本当にだめだった場合には、破産と言う選択を選んでください。
ただ一口に破産と言っても、「良い破産」と「悪い破産」があるのですよ。
悪い破産だと、あなたは悲惨になる。でも良い破産をすれば、あなたにとってはラッキーであり、その後の生活もうまくいくと思うのです。
この破産について、もう少し詳しく話したいと思います。
次に「債務の解決の仕方」のまとめとして、具体的にどういう流れで、葬って行くのかという事をまとめて話したいと思います。
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