いよいよ債権者と交渉する時がやってきました。しかし、今のあなたは、①から⑦まであらゆることをやってきて、もう前のあなたではありません。
債務と戦う為に、最大限の知識を身につけ、いろいろなシュミレーションをして、ある程度債権者と対等に、交わえるだけのレベルに押し上げてきているのです。
ですからひれ伏すことなく、正々堂々と債権者と向かい合って頂きたいと思います。
交渉すると偉そうに言っていますけど、実はそんな事ではなく、あくまでお願いに行くという、そんなレベルです。
交渉というのは、返済の条件の変更(リスケジュール)です。返しているお金、これを減額してもらう事。
返済期間を長くして、毎月の返済額を減らしてもらうことをお願いに行くと言うことです。
今は大変だけど、このまま推移していけば、将来的に元に戻るからと、そういうことを相手に納得してもらうしかありません。
しかし、債務が滞り、返済が出来なくなってしまっているということは、債権者である銀行や、金融会社はあなたの事を、まともな相手と見ていません。
ですから昔のような、関係ではないということは、認識しておいてもらいたいのです。
あなたの事はもう信用していません。出来れば、自分の所だけ、借金を返してくれればいいと、そんな風に思っています。
自分の銀行の口座に定期預金とかあれば、それを解約できないようにしたりとか、まあ当然いろいろとやってくるでしょう。
あなたが今、銀行とどういう関係にあるのか、どれだけ強い信頼関係でいるのかというのは、わかりません。
ただこの期に及んでは、今までの信頼関係は、無くなっていると考えるのが妥当ではないでしょうか。
ですから交渉の前に、定期預金を解約しておくとか、銀行の口座からお金を引き出しておくとか、そんなことも必要なのかもしれません。
それは銀行にとっては面白くない行為なので、もう銀行とは、絶縁するような、そんな覚悟も持ち合わせて頂きたいと思います。
この場では、毎月の返済額を少しでも減らす事、これによってあなたが生き延びられるか、そこでつぶれるかというのが決まるのです。
全ての債務と、毎月の支払を出してもらっていますから、あなたは明確にお金の流れはわかっているはずです。
債務の返済をしなければ、相手はいろいろとやってきますから、当面は返さなければなりません。
ただ全額返していたのでは、本来の買掛金とか、人件費に支障がきたすことになります。
ですから債務の返済、これをぎりぎりまで落として、相手に泣いてもらうしかないということです。
後は時間稼ぎをして、あなたの体力が戻るまで頑張ります。
当然そういった条件変更の話をすれば、相手はいい顔はしないでしょう。
信頼も完璧になくなります。相手がノーと言ってくる場合もあるわけですよ。こじれてしまうことがあります。
ですからその為にも、新会社を作って置いた方がいいのです。そのことを、わざわざ相手に言う必要はありません。
ただ新会社を作れば相手からの攻撃に対してバリアをはっていることになりますから、あなたのダメージが少ないと言う事です。
しかし、それがばれた場合に、相手の気持ちとしてはどうでしょうか。なんかうらぎられたような、そんな気持ちになっているのかもしれません。
でも、あなたが生き延びる為には、これをやらないといけないのです。私自身も、1社にはばれましたが、うまく取り繕って、逃れることができました。これもさほど難しいことではありません。
これを言われたら、債権者も納得せざる負えないという、私が考案した回避術があります。ですから安心してください。
このように、交渉に臨むということは、それまでにあなたがやるべき、準備をちゃんとしておくということが肝心なのです。
そうすれば自信が付いて、債権者の前でおどおどすることももなく、胸を張って、この会社なんか活気があるなと、見込がありそうだなとなれば、待ってくれるのですよ。そういう状態を作ってもらいたいのです。
交渉と言ってもこれはお願いです。
かといって、おどおどすれば付け込まれる。こちらの準備が万全なら不安もなく、こじれた場合でもあなたが困ることはないと、そういうことです。
ただ前にも申し上げたように、住宅ローンを抱えていたり、手形を割り引いてもらっているような銀行は、付き合わないわけにはいかないでしょう。
ですからせめてそういうところだけは、関係を良くしておくべきでしょう。
テクニックとしては、腹を割って、あなたを第一優先として考えている、だから交渉して欲しいということを話してもいいのではないでしょうか。
銀行は変なリスクを背負わずに、ちゃんと返してくれれば、それでいいのですから。ですからその会社だけは特別扱いをするということは、誰も言っていませんけど、必要不可欠な事じゃないかなと。
そして1円でも減らす形で、毎月の返済額を少なくして、会社に体力をつけて行くということです。
そこまでできるとちょっとひと段落ですね。大きな山を一つ越えたことになります。
頑張っていきましょう。
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