あなたの会社やお店から出て行くお金、いろいろあると思います。

その1では、債務を書きだしてもらいましたが、この章では債務の他、すべてのお金をここで出してもらいたいのです。

それは決算書に出ているから必要ないでしょと、言う方もいらっしゃるかもしれないけど、この決算書では、私が求めている真の姿というのは思えないのですよ。大体それが本当かどうかわからないと言う点が、まずあるんですね。

決算書は作られたもの、そこで税金を計算して収める為のものですから、その会社の真の姿かどうかという点では、私はあまり信用していません。

それよりも、あなた自身が、自分で納得できる、真のあなたの会社の収支を出してもらいたいのですよ。

収入はわかりますよね。売上ですから、決まっています。そのまま記載すればいいのです。

問題はこの支出。これをまず、洗いざらい出して頂く。これには、3つ理由があります。

支出を抑えなければいけないと言うのは、どんな経営者だって、わかっているわけです。
ですからこの支出の中で、本当に必要なものと、必要ではないと思うものを分けて頂く作業、これをする為にも、全部出さなければいけません。

次は、この分けた中で、必要なものであっても、支払う優先順位というのが存在するのですよね。これが無いと、会社は回らないとか、そういう順番が確実にあると思います。

全部一列ではありません。それを全部出さなければいけません。

そして最後、これ一番大事なんだけど、今あなたは債務で問題を抱えて、あたふたして、大変な思いをしていると思います。そして、この借金だけを片付ければいいのであれば、別のこんな事しなくてもいいかもしれない。

ただそうではないでしょう。この債務の問題を片付けて、会社なり、お店を再建させて、将来に渡って安定した収入を得たいと思っているでしょ。であれば、今の収入に対して、支出が、借金の返済の部分をなくした場合に、会社がやって行けるのかどうか。黒字になるのかどうか、そこのところを明確にしないといけないのですよ。
借金する前の状態に戻るわけですから、それでどうかです。

月によっても、売上の大小はあるでしょうから、そういったところでキャッシュフローがどうなのか、現金がどうなっているのかということを見て行かないと、いくらやっても再生はできません。
それをちゃんと見極める為の材料として、これを出しておいて下さい。